ログハウスの階段特集 – ティンバーフレーム編【パート2】
ティンバーフレームを用いた階段デザインの中から、選りすぐったものを厳選しましたので、紹介させていただきます。
Staircase Designs – Timber Frame Homes Ep2

「ティンバーフレームの階段特集」の記事一覧
- ログハウスの階段特集 – ティンバーフレーム編【パート1】
- ログハウスの階段特集 – ティンバーフレーム編【パート2】
ヘイデン邸 in ブローイングロック ノースカロライナ州

ブローイングロック(Blowing Rock)は、ノースカロライナ州西部に位置する小さな町で、美しい自然景観と穏やかな気候が魅力のリゾート地です。特に有名なのは、名前の由来にもなった「ブローイングロック」と呼ばれる断崖で、ここでは風が谷底から吹き上がる独特の現象を見ることができます。この地には昔からネイティブアメリカンにまつわる伝説も残されており、神秘的な雰囲気を漂わせています。四季折々に異なる表情を見せる景色は、多くの観光客を魅了し、特に秋には紅葉の名所としても人気です。また、町にはアートギャラリーやブティック、レストランが立ち並び、文化的な楽しみも充実しています。ハイキングやピクニックなどアウトドアアクティビティも豊富で、自然とふれあいながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
フロリダ州からこの地へと移り住み、丸太小屋を建てるという夢を追い求めた一人のアーティストが、数ある選択肢の中から最終的に選び抜いたのは、ティンバーフレームでした。その住まいに採用された階段は、細部にまでこだわりが行き届いており、特に手すりと手すり子には自然の風合いをそのまま生かした原木を使用しています。これにより、空間全体に丸太小屋特有の温もりと素朴な味わいが広がり、訪れる人々を優しく包み込むような雰囲気を醸し出しています。
コリンズ邸 in グリーンズボロ ジョージア

グリーンズボロ(Greensboro)は、アトランタとオーガスタの中間に位置する1780年頃に設立された人口約3,648人の小さな町で、独立戦争の英雄ナサニエル・グリーン将軍にちなんで名付けられました。町の中心部には、ギリシャ復興様式やビクトリア朝様式の建築が並ぶ歴史地区があり、歴史的な雰囲気を感じることができます。
グリーンズボロの最大の魅力の一つは、町の西に広がる約7,689ヘクタールのレイク・オコニー(Lake Oconee)です。この湖では、釣り、カヤック、ジェットスキーなどのウォーターアクティビティが楽しめます。湖畔には、ザ・リッツ・カールトン・レイノルズ・レイク・オコニー(The Ritz-Carlton Reynolds, Lake Oconee)があり、ラグジュアリーな宿泊施設やスパ、ゴルフコースを提供しています。
その町に建てられた、納屋スタイルを基調とするティンバーフレームの建物に設けられた階段は、全体の雰囲気に調和するよう、控えめで洗練されたデザインの蹴込み板と段板が選ばれています。そして、手すりと手すり子には、繊細な装飾が施されたビクトリア朝様式の意匠が取り入れられ、シンプルでありながらも上品な華やかさを添えています。この絶妙な組み合わせにより、建物全体に温かみと歴史的な趣が調和し、訪れる人々を優雅な空間へと誘います。
セレンガット邸 in ジョンズ島 サウスカロライナ州

ジョンズ島(Johns Island)は、サウスカロライナ州チャールストン郡に位置する州内最大の島で、面積は約217㎢に及びます。この島は、古代からの歴史と豊かな自然が融合した魅力的な地域で、特に樹齢400〜500年と推定される「エンジェルオークツリー」が有名です。また、ジョンズ島カウンティパークではハイキングや乗馬、ディスクゴルフなどのアウトドア活動が楽しめます。周囲にはキアワ川やストノ川が流れ、カヤックやボートクルーズでイルカや野生動物を観察することも可能です。近年、チャールストン市中心部へのアクセスの良さから人口が増加しており、農地や自然環境を保護しながらの開発が進められています。ジョンズ島は、歴史的な背景と自然の美しさが調和した、訪れる価値のある場所です。
白を基調としたティンバーフレームの建物に設けられた、2階と3階にあたる展望室を結ぶ階段には、限られた空間を有効に活用するため、芯柱を中心におよそ二回半回転しながら上昇するスチール製のらせん階段が採用されています。この階段は、段板を含めすべての部分が白く塗装されており、建物全体の統一感を一層高めるとともに、軽やかで洗練された印象を空間にもたらしています。