ログハウスのキッチン特集 – ティンバーフレーム編【パート2】
ティンバーフレームに採用されているキッチンの中から厳選したデザインを紹介いたします。
Log Cabin Kitchen Designs – Timber Frame Homes Ep2

「ティンバーフレームのキッチン特集」の記事一覧
- ログハウスのキッチン特集 – ティンバーフレーム編【パート1】
- ログハウスのキッチン特集 – ティンバーフレーム編【パート2】
コリンズ邸 in グリーンズボロ ジョージア州

ジョージア州東部に位置する町、グリーンズボロに建てられたティンバーフレーム造りのバーンドミニアム「バーン(Barn:納屋)」と「コンドミニアム(Condominium:分譲マンション)」という言葉を組み合わせた、新しい住宅スタイルには、住まい全体のデザインコンセプトと調和する、白を基調としたナチュラルで開放感のある納屋風のキッチンが採用されています。このキッチンは、内装の中心的な役割を担っており、空間全体に明るさと清潔感をもたらすと同時に、床に使用された温かみのあるウォールナット系のフローリングとの美しいコントラストを描き出し、洗練された田園風の雰囲気を醸し出しています。
モス・クリーク・ロッジ in キャッシャーズ ノースカロライナ州


部分的にハーフティンバーを取り入れながら、大径材のダグラスファー(米マツ)を用いて構築された、延床面積約600㎡にも及ぶ重厚なティンバーフレームのキッチン空間は、そのスケールとデザインの両面において圧倒的な存在感を放っています。L字型に設けられた機能的なキッチンカウンターとは別に、中央には広々としたアイランド型の作業台が据えられており、その天板には上質なマーブル(大理石)が使用されています。このアイランドには、小型のシンクが組み込まれているほか、朝食や軽食を手軽に楽しめるようにバーカウンターも併設されており、日常の中での快適な使い勝手が考慮されています。さらに、ガス式のコンロの横には、視線を引きつける存在感のある暖炉型のかまどが設けられており、インテリアのアクセントとなると同時に、本格的なピザやミートパイなどを焼き上げることも可能な、本格志向の調理機能を備えた空間となっています。
ヘイデン邸 in ブローイングロック ノースカロライナ州

ノースカロライナ州のブルーリッジ山脈の静かな自然に抱かれた小さな町、ブローイングロック近郊に佇む、ある芸術家のティンバーフレーム住宅。そのキッチン空間は、木造の構造美と繊細な色彩の調和を追求した、まさにアートの延長ともいえる洗練されたデザインに仕上げられています。柱や梁といったティンバーフレーム特有の構造材に施された淡いナチュラルカラーに合わせて、壁面の棚やビルトインキャビネット、さらには中央に配されたアイランド型作業台のカウンタートップに至るまで、トーンを丁寧に揃えることで、空間全体に一体感と落ち着きが生まれています。また、広すぎず狭すぎない絶妙なスケール感を持つキッチンの壁面には、控えめながらも存在感のあるストーン調のタイルが一面に敷き詰められ、自然素材が持つ静かな力強さと上品な趣が共存する、まるで静謐なアトリエのような雰囲気を醸し出しています。
ロックウッド邸 in ブラックヒルズ サウスダコタ州

サウスダコタ州とワイオミング州の州境に広がる大自然の中に佇む、八角形(オクタゴン)構造の壮麗なグレートルームを中心に据えたティンバーフレームの邸宅。その印象的な建築美に調和するかたちで設けられたキッチン空間は、洗練された現代性と自然素材の温もりが見事に融合したデザインとなっています。中央に据えられたアイランド型キッチンは、シンクと広々とした作業スペースを兼ね備えた横長のバーカウンター形式となっており、料理のための機能性だけでなく、家族やゲストとの会話が自然に生まれる開放的な空間を創出しています。
また、空間全体の明るく清潔感のある印象を引き立てるため、壁にはシンプルな白の壁紙が用いられ、それに呼応するようにキャビネットやオープン棚も同系色の白にペイントされ、視覚的な統一感と洗練された佇まいを演出。雄大な自然と建築の美が織りなす静謐な空間に、モダンかつ機能的なキッチンが溶け込むように計算され尽くしたデザインとなっています。



