ハーフティンバーのマッケイ・シェルター in カロヒー ノースカロライナ州

米国ノースカロライナ州ジャクソン郡カロヒーに建てられたハーフティンバー

MacKaye Shelter – Cullowhee, NC

ノースカロライナ州の西部、アパラチア山脈の美しい自然に抱かれたカロウィー（Cullowhee）は、人口こそ少ないものの、文化と教育の中心地として知られる町です。この地には、1889年に設立されたウェスタン・カロライナ大学（Western Carolina University）があり、地域の教育、研究、芸術活動の中心的役割を果たしています。大学のキャンパスは自然と調和しており、四季折々の景観が訪れる人々を魅了します。

カロウィー周辺には、ハイキングやマウンテンバイク、釣り、カヤックなどのアウトドア・アクティビティを楽しめるスポットが数多く存在し、特に秋の紅葉の美しさは格別です。また、近隣にはグレート・スモーキー山脈国立公園もあり、自然愛好家や写真家にとっても理想的な場所となっています。町の雰囲気は穏やかで、住民は親しみやすく、訪れる人々に温かい歓迎を与えてくれます。

このようにカロウィーは、自然の豊かさと学術的な雰囲気が調和した魅力的な町であり、静かな環境の中で深い学びやリフレッシュを求める人々にとって理想的な場所と言えるでしょう。

そんな町外れの山間部にひっそりと佇むグレンビル湖の美しい景色を望むマッケイ・シェルターは、東京ドーム約7個分（31.95ヘクタール）に及ぶ広大な敷地にあります。この建物は、今日では希少となる構造材が外部に露出したハーフティンバー様式を採用しております。ホワイトオークを使ったフレーム間の外壁には、重厚な石材をふんだんに用いることで、英国の伝統的な木造建築様式を想起させる意匠が施されています。このハーフティンバーは、険しい傾斜地に巧みに建てられており、建物全体を取り囲むように天然の杉を使った柱と手すりによるバルコニーで覆われているところが特徴的です。

エントランスは、延床面積約67㎡を有するグレートルームのある建物の1階部分に設けられており、周囲の山岳地形を巧みに取り入れた、機能性と美しさを兼ね備えた空間構成が特徴となっています。建物の正面には、開閉できる観音開きタイプのドアが3つと、裏側に1つあります。ベースメントへのアクセスには、1階部分のバルコニーデッキから建物の外に設置された階段で行き来できるようになっています。

ベースメントも同様に、ティンバーフレームの1階部分と同じ広さがあり、自由なレイアウトが可能となっております。